2019/04/07 09:00
春の強風が吹き荒れた2019年4月5日。
東京ビッグサイト、「AI・人工知能EXPO」、「コンテンツEXPO」へ。

まずは、AI、人工知能EXPO
今回は「小売、サービス業」として、何か活用のヒントは無いか?に焦点を当ててリサーチしてきました。
引っかかった内容は大きく4つ。
・チャットボット
以前からあるbotサービス。
メッセージ(問合せ)に対する返答をAIに託すというもの。
例)社内ヘルプデスク、カスタマーサポート、人材育成など使える用途たくさん
定型化(よくある質問とか)できる内容は、導入可能だろう。
導入費は様々だが、数値化しづらい部分(ヘルプデスク業務を兼任している場合、インパクトのある人件費が出しづらい)の費用対効果を算出できれば、経営判断として導入のジャッジがしやすい。

・分析系の自動化
顧客分析からのアプローチ方法(例:離反見込客に対して何らかのアクション)が明確にルール化、パターン化されている場合、導入は容易。
だが、そもそもルール化、パターン化していないものに対して、自動でAIが判断、実施することは難しいし危険。
AI自身、顧客に対しての訴求提案は行ってくれるが、その精度やタイミングは人間が判断しなくてはいけない。
そうなると大幅な人、代替えにはならない。

・需要、販売予測
なるほどと思ったのは、ホテルの販売予測。
ホテルの金額は、同じホテルに泊まっても時期(平日、週末、GW、お正月etc..)によって大きく価格が変動する。
これは利益の最大化を目的として、ホテル側が細かく価格設定を行っているものである。
※過去のデータ、現在の推移に係数を加味して価格を割り出すのであろう。
この需要予測をAI側(AIというか特定のアルゴリズム)で算出、自動反映を行うといったもの。
アパレルでいうと販売予測になる。
こちらは、既存の基幹システム(在庫管理システムや予約管理システム)に対して、どれだけスムーズに連携できるかがポイント。

・カメラ顔認証サービス
ぱっと立ち止まって自分の顔が映っていたので見ていたら、顔の隣に「age:36/happy」と表示されていた。
年齢、感情を表情から認識して、情報として表示しているのだ。
気になる点は、2点。
精度とアイディアだ。
ずーっと、立ち止まり真顔でディスプレイを見ていたのだが、ageは36~45の数値が、表情は、sad,normal,happyの表示がランダムに表示されていた。
大きく外すことは無いが、精度は100%ではない(100%に近い高精度もあるかも知れないが)こと。
また、データを使ってどのように活用していくか?それのアイディアがコストを回収するだけのインパクトがあるか?
この二点が課題となる。

次は会場を移動して移動して、コンテンツEXPOへ。
・インフルエンサーマーケティング
SNSのインフルエンサーを活用した類似サービスが非常に多い。(すでに飽和状態?)
ブースへの人の入りは少し少な目に感じた。そもそもインフルエンサーマーケティングを利用する人は、情報収集はネットでするため合同展示会には来ない?
ステマに近いとユーザーは興醒めするので、そう感じさせないサービスを選定することがポイント。



・動画、漫画コンテンツ
こちらも非常に多い。
動画や漫画を見るデバイス、チャネルのインフラが整ったこと増えたことにより爆発的に需要が増えている。
確かに静止画や文章よりも映像で見た方が、訴求力あるもんな。
ただ、ここまでサービスが多い(参入する人が増えている)とサービス自体の価格も下落していくのでは。
編集ツール自体も並行してどんどん出てきているので、「簡易的な動画=自分/自社」、「手の込んだもの=外部委託」の二極化していくのでは。それと、機材レンタルサービスなどはもっと充実してきそう。
今回のEXPO。
真新しいものはなかったですが、人の入りは多く「AI、人工知能」の注目度、期待感の高さを感じれたイベントとなりました。